膣カンジタは激しい痒みを伴う

膣カンジタはカンジタ膣炎ともいわれる疾患です。オリモノが増えたり、外陰部に激しいかゆみを感じます。
オリモノは白いオリモノであることが特徴です。ヨーグルトのカスや酒かす状などと表現されています。

外陰部のかゆみは結構激しい痒みです。じっとしていられないくらい激しい痒みだ、と言う人もいます。
大事な会議中に我慢できずに「ごめんなさい。2分だけ待ってください」とトイレに駆け込んだと言う人もいるくらいです。

また、白いオリモノは悪臭を放ちます。
魚が腐ったような臭いだとか、ツンと鼻を突くような悪臭だと言われています。
このような症状があるときに外陰部を見ると赤くなって腫れていることもあります。
また、酒かすやヨーグルトのような白いオリモノが膣内や外陰部に付着していることが判ることもあります。

膣カンジタはカンジタ菌に感染しておきますが、カンジタ菌自体は、健康人の膣内に常在しています。
カンジタは真菌と呼ばれるカビの一種です。

カンジダは普段は私たちの体の中で大人しくしていて、特に何も悪さはしません。私たちと仲良く共存しています。
しかし、風邪をひいて体の抵抗力が落ちた時や過労やストレスで抵抗力が落ちた時などに、今まで大人しくしていたカンジタ菌が暴れ出します。
暴れ出したカンジダが膣に炎症を起こしたものが、膣カンジタ(カンジタ膣炎)です。

また、風邪や過労やストレス以外にも、妊娠している人やステロイドや免疫抑制剤を服用している人や糖尿病の人などは膣カンジタにかかりやすい傾向があります。

カンジタにかかっている人と性交渉を持った場合は、感染がうつることがあります。
しかし、他の性病と違って、カンジタ菌は常在菌なので無症状のパートナーの場合は、治療は必要ありません。
男性がカンジタに感染した場合は、亀頭包皮炎になることがあります。排尿時に痛みが出たり染みたり、亀頭が紅く発赤します。
このような痛みなどの症状がある男性は、泌尿器科を受診して治療を受けてください。

カンジタ治療中は性行為を避けましょう

膣カンジタの治療はエンペシドという薬が使われることが多いです。
エンペシドクリームは、クロトリマゾールという有効成分のイミダゾール系の抗真菌薬です。
膣カンジタの原因となっているカンジタという真菌(カビの一種)を構成するエルゴステロールを阻害することで、真菌が増殖したり産生したりするのを阻止します。

抗真菌薬の中でもエンペシドは即効性があることや、副作用が少ないことや浸透性が良いことなどから好んで医師が処方しています。
べたつきも少なく、肌にも低刺激なので使い心地も良いでしょう。主にデリケートゾーンに塗布します。

通常は1日2~3回塗布すれば、数日で軽減するでしょう。
エンぺシドクリームはデリケートゾーンのかゆみに適しています。
膣内の症状には専用の膣錠を使うのが一般的でベターです。
自己判断で膣内にエンぺシドクリームを塗布しないようにしましょう。

エンペシドクリームと併用が禁忌となっている薬があります。高血圧の治療薬や心臓病の治療薬の一部が該当します。

現在何らかの薬を服用中の人は、お薬手帳を担当医に見せて、飲み合わせに問題がないかどうか確かめてもらいましょう。
また、少ないながらも副作用として、皮膚が赤くなったり刺激を感じたりするという報告が届いています。
使用中にこのようなことが起きた場合や何らかの異変を感じた場合は、処方した医師へ連絡してください。

尚、膣カンジタの治療中は性行為は控えてください。パートナーに感染させることにつながります。
治療中は性器同士の性行為だけではなく、膣と口や膣と肛門と言ったオーラルセックスやアナルセックスも避けましょう。

オーラルセックスが一般的になったため、近年は口腔内や喉にカンジタができる症例も増えています。